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![]() | 上田假奈代 / Profile AB型 URL:www.kanayo-net.com 1969年12月1日奈良県吉野生まれ。闘う天才料理詩人・救わない巫女。ドコモ関西メールマガジン「Wow DoCoMo Now!」も執筆中! 詩作歴は3歳。・知る人が知る上田假奈代が語りかけるモノクロームコラム |
文 章:上田假奈代 写 真:上田假奈代、三木真由美 ジャバ:ドクタ丸尾 ![]() Copyright© 2001 event-eye.com. All Rights Reserved. |
週末の東梅田の横断歩道は、あらゆる種類の人間が花いちもんめのように向かってくる。もし本当に手をつないでいたら、かなり恐ろしいだろうと思う。遊技のなかでも、花いちもんめは残酷な部類に入る。誰が欲しいか、話し合われて決定されるのだから。ぼんやりとそんな考え事をしていたら、横断歩道の途中で呼び止められた。 学生時代からの友人アヤだった。映画を見てきた帰りだと言い、時間があるならお茶でもと、誘われる。仕事も気になるが、久しぶりのアヤとは話しておきたい気持ちがして、1時間ほどねと、近くのカフェに入った。 学生時代から、学校で会うよりも映画館でよく見かけて友達になった。映写技師となった彼女とは専ら、映画の話をよくしていたが、彼女が遠距離不倫をはじめてからは、時折その話題となる。 ![]()
「アヤはどう?」 コーヒーカップを置くと、アヤは微笑んだ。 「ヨウコよりは変わりないと思うよ、たぶん。でも、向こうが奥さんと別居したからね、きりきりしなくなったよ。今まで禁句だった奥さんのことがぽつぽつ会話にでてくるようになって、彼にとっての生活っていうものをすこし感じるようになったわ。」 生活の機微を知ることは、とても大切なことだ。遠く離れているなら、なお。例えばどんなコーヒー豆が好きで、どこで買い求めるのか。ほんの些細な事柄に、気持ちが映される。アヤは、彼が語る奥さんの話の中に彼自身を知る手がかりを得るのだろう。もっとも、過剰なくそれを語る彼は、賢い人だと思う。 「離婚を前提ってこと?結婚するつもりなの?」 アヤは静かに答えた。 「しないだろうな。」 | ||||||
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