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上田假奈代 / Profile AB型 URL:www.kanayo-net.com
1969年12月1日奈良県吉野生まれ。闘う天才料理詩人・救わない巫女。ドコモ関西メールマガジン「Wow DoCoMo Now!」も執筆中!
詩作歴は3歳。・知る人が知る上田假奈代が語りかけるモノクロームコラム

    編 集:池田 剛
    文 章:上田假奈代
    写 真:上田假奈代、三木真由美
    ジャバ:ドクタ丸尾


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モノクロームダイフリン(1)
上田假奈代

●20:30 指先にパラフィンの恋マッチ擦る


 30歳を過ぎて、わたしの女友達を見渡すと半数以上は不倫である。年齢が上がれば、気にいる男は既に既婚が多いというだけの話だ。彼女らに共通することは、手に職を持っていること。倫理に不義理しているようには見えないことである。もちろん、こころの奥底の石の一個一個が明朗であるかどうかは分からない。

 先日会った40歳を過ぎたばかりの女友達は、14年来の不倫を清算した。14年悩んでいたのかというとそうではなく、この半年、季節二つ分の間に実は親兄弟や相手の家族に申し訳ないと思っている自分を発見したと言う。

「これからの人生に、負を背負いたくないからね」

その選択にわたしは大きく頷いた。



 彼女にとって「不ラズ」のフではなく、自身の「負」だったのか。気づくまでにそれ程かかったと、彼女は自嘲気味に笑っていたけれど

「恋に損なし、でしょう。それよりも、気づいて別れることを決断したのは潔いね」

と32歳のわたしは、すこし間を置いて答えるのが精一杯だった。アヤが結婚しないだろうと、答えたのでそれは彼女が、負を背負わないためにする選択なのかと思われ、冷めたコーヒーカップを弄びながら

「わたしたち、結婚しなさそうだよね」

 とくゆらせた煙草の煙を見る。さきほど17マタの女になった話をして笑い、店を出て、わたしたちは雑踏のなかで別れた。

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