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No.3-2
上田假奈代 / Profile AB型 URL:www.kanayo-net.com
1969年奈良県吉野生まれ。闘う天才料理詩人・救わない巫女。
大阪市立文化事業実行委員会発行「カルチャーポケットC/P」に「生きる詩人になる方法」連載中。
3歳から詩人。2000年からトイレ連込朗読プロジェクトを実施。
知る人ぞ知る上田假奈代が語りかける。

学術博士といふお仕事

コトバと声のことに......
ついこないだも会ったみたいに
留学生の友達になる方法
友達に友達ができる話は....
広辞苑と男友達は....
学術博士再びの渡英
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イベント・アイ特集連載コラム
Monochrome Column
上田假奈代なモノクローム


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編集:池田 剛
文章:上田假奈代
意匠:ビット田村
仕掛:ドクタ丸尾



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銭湯の番台といふお仕事
学術博士といふお仕事
上田假奈代

ついこないだも会ったみたいに

2月の空が広がる。
底冷えの京都のはずが、ちょうどわたしが滞在した5日間は、陽気で
春の足音が聞こえてくるような気候だった。
その短い間に、4月発売の朗読CDのマスタリングを完了させ、
連続4つのイベント出演をなんとか乗りきる。

その翌日の遅くに、としをちゃんは車でやって来ることになっていた。

なかなか連絡が来ず、事務所に彼が到着したのは
深夜の1時半頃だった。
「うわあ、としをちゃん」
「遅くなってごめんね。道に迷ってねえ」と口調は変わらず、阿波座の交差点がどうのこうの、とわりとどうでもよい話をはじめ、「じゃあ、帰ろうか」と、部屋に戻った。

その日、冬に戻ったような寒さに
彼の好きなチャイを沸かす。

高校生のころから、こうやって
彼と、何杯のチャイを飲んだだろうか。

大仕事を前日に終えたばかりのわたしをねぎらってくれたのだろう。
わたしのはなしに頷きながら、彼は微笑んでくれる。
詩とダンスのコラボレーションのことなど、イベントの興奮を彼に伝えた。
メールでも繰り返していた、ことばと声について話題は及んだ。

移動ばかりで疲れたでしょう、もう休みましょうね、と
蒲団にはいった。

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