eyehome
banner01

calendarcalendarhalltoolonthenetcolumn
コラムトップ

上田假奈代 / Profile AB型 URL:www.kanayo-net.com
1969年12月1日奈良県吉野生まれ。闘う天才料理詩人・救わない巫女。ドコモ関西メールマガジン「Wow DoCoMo Now!」も執筆中!
詩作歴は3歳。・知る人が知る上田假奈代が語りかけるモノクロームコラム

    編 集:池田 剛
    文 章:上田假奈代
    写 真:上田假奈代、三木真由美
    演 出:ビット田村
    効果音:ドクター丸尾


    Copyright© 2001 event-eye.com.
    All Rights Reserved.




モノクローム・ラブホ
上田假奈代

●白い箱

ちゃぶ台を挟んで、ふたりは呆然として、ほ、本当だねと、声をかけあう。 この謎めき具合は、手帳に記入するほどの特筆に値する。 男と女の駆け引き(*19)は、1200年たっても変わらないのだと言わんばかりに、橋を渡して演出するあたり、これぞ、ラブホテルの王道。

テレビの横の、箱がやけに白い。 男は箱を手に取り、しげしげと眺め、開けるとコンドーム(*20)2個。チリ紙ともいう枕紙(*21)が入っている。唸る。
ティッシュの箱がこの部屋に似合わないことをよくご存知なのか、それとも枕紙に意味があるのか。

ノックがあって、ポットを手にしたおばさんが入ってきた。
夕刊(*22)を置き、
「サービスです」
と、ビニール袋に入ったロールパン2ケと、パックの雪印牛乳とオレンジ30%を手渡す。 急須にお湯を注ぐと、
「先にお会計をお願いします、5150円です。」
おばさんは余計なことを喋らない。 わたしは財布をだして、お金を払う。
「ありがとうございました。」
おばさんは1200年前の能面のような表情のまま。

それから、タンスの中を開けたり、お風呂にお湯を溜めたり、トイレを調べたり、トイレの窓から見える景色を報告したり、蒲団まわりのAVビデオ6本のタイトル等を確かめ、販売機の大人のおもちゃの吟味に、と忙しかった。 お風呂に入れば、子供の頃住んでいた古い家を思い出した。 トイレに入れば、田舎のおばあちゃんちの寒いトイレを思い出した。 それからのことは、おきまりのこと。


event_login
event_login
あなたのイベント情報を
登録してください。

イベントの登録受付中!

イベントやセミナーを企画、開催する方へのインフォメーション

イベント・セミナーをプロデュースされている主催者の皆様、イベントカレンダー情報掲載サービスをご活用ください。イベントの集客アップのツールとして、きっとお役に立ちます。

Copyright© 2001 event-eye.com. All Rights Reserved. Please mail comments on this server to :