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No.2-6
上田假奈代 / Profile AB型 URL:www.kanayo-net.com
1969年奈良県吉野生まれ。闘う天才料理詩人・救わない巫女。
大阪市立文化事業実行委員会発行「カルチャーポケットC/P」に「生きる詩人になる方法」連載中。
3歳から詩人。2000年からトイレ連込朗読プロジェクトを実施。
知る人ぞ知る上田假奈代が語りかける。

くらげ職人といふお仕事

- 前半 -
新春早々の西大寺にて
消音博士がなぜ、くらげを......
固定観念から浮き上がること
聞いたこともないやり方や......

- 後半 -
自分でハードルを下げないこと
闘う人は、へこたれないし......
くらげ職人の仕事はくらげを......
今年も、風を孕ませて......

お仕事訪問先


- Back Number -
イベント・アイ特集連載コラム
Monochrome Column
上田假奈代なモノクローム


編集:池田 剛
文章:上田假奈代
意匠:ビット田村
仕掛:ドクタ丸尾



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くらげ職人といふお仕事
くらげ職人といふお仕事
上田假奈代

闘う人は、へこたれないし、まなざしが深い

そして、彼は腕を組みなおし
「人は余ってる。土地は余ってる。空き店鋪や空きビルのようなハコは余ってるわけやん。
不況不況言うけど、何か起こすにはいい時代や。
僕は、今までにない新しい実験のシステムでやっていきたいんよ。
仕掛けていくって、大変なことや。叩かれるし、何してんねんって言われるし。

サラリーマンやってた頃のほうが、なんぼ楽やったか。
切り替えがあるから、楽しく遊べるし、お金の心配はしなくていいし。

もうね、このお店は、オープンしてから、負け犬なんよ。
それでも、なかなかお金にならへんところでも、この先何年かかるかわからへんけど、ひねりだして、回転していきたいんよ。」と、まっすぐにこちらをみつめた。

負け犬なんて、久しぶりに聞く言葉だ。

犬が自分を負けていると公言するのは、
垂れた尻尾に闘志をたくわえているからだと思う。

「店をはじめて、よかったことは?」と尋ねてみた。
浮遊代理店の経営は赤字でこそないものの、かなり苦しい状況だと、かねてから聞いていたので、何を喜びにしているのか興味深かったのだ。

彼は、椅子の背もたれから身体を起こすと
「店をはじめて、そうやなあ。
おもしろい若い子に会えたことやなあ。
スタッフにいるんよ、10年後が楽しみやなと思う人に会えたから。」と言った。

スタッフは10代、20代を中心に構成され、その中にわたしの友人もいる。
そこから聞き及ぶ雑多な話のなかに、時折キュンと光るエピソードがあり、彼が年下のスタッフとまっすぐに関わっている様子が思い浮かぶ。

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