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No.2-1
上田假奈代 / Profile AB型 URL:www.kanayo-net.com
1969年奈良県吉野生まれ。闘う天才料理詩人・救わない巫女。
大阪市立文化事業実行委員会発行「カルチャーポケットC/P」に「生きる詩人になる方法」連載中。
3歳から詩人。2000年からトイレ連込朗読プロジェクトを実施。
知る人ぞ知る上田假奈代が語りかける。

くらげ職人といふお仕事

- 前半 -
新春早々の西大寺にて
消音博士がなぜ、くらげを......
固定観念から浮き上がること
聞いたこともないやり方や......

- 後半 -
自分でハードルを下げないこと
闘う人は、へこたれないし......
くらげ職人の仕事はくらげを......
今年も、風を孕ませて......

お仕事訪問先


- Back Number -
イベント・アイ特集連載コラム
Monochrome Column
上田假奈代なモノクローム


編集:池田 剛
文章:上田假奈代
意匠:ビット田村
仕掛:ドクタ丸尾



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くらげ職人といふお仕事
くらげ職人といふお仕事
上田假奈代

新春早々の西大寺にて

お正月の2日目。
午前9時半に近鉄奈良線の西大寺北口改札で待ち合わせた。
お互いのスケジュールが合わず、新年早々の取材を謝りながら、喫茶店がどこも空いていないので、百貨店が開くまで待つことにする。

この寒さのなか、どうしてこんなに人がいるのだろうかと訝しく思っていた。
強風に、ガラス扉がひとりでに開く。
どよめきが起こるが、行列の数はただ増えていく。
そして、10時。扉が開いた。
走る走る走る人々。
エスカレーターを駆け上がっていく人たち。
わたしは生まれてはじめて、福袋を求める人々の群れのなかにいた。

エスカレーターで走る人たちに抜かされながら、福袋とは無縁な6階まであがり、喫茶イングランドに腰を落ち着け、取材を始めた。

1問目「どうして、くらげなの?」と、おそらく何度も聞かれているであろう質問を切り出してしまう。

しばらく黙り込んだ奥田さんは話しはじめた。

「『耳掻き屋ひゃん』っていうお芝居を書いたのが95年。
カナヨちゃんにも出演してもらった96年の『移動観覧車』の、下敷きみたいな芝居やったんやね。その『耳掻き屋ひゃん』の前が『消音博士』っていう小説を書いていて、なんでも発明する博士の話なんよ。」

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