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No.5-7
上田假奈代 / Profile AB型 URL:www.kanayo-net.com
1969年奈良県吉野生まれ。闘う天才料理詩人・救わない巫女。
大阪市立文化事業実行委員会発行「カルチャーポケットC/P」に「生きる詩人になる方法」連載中。
3歳から詩人。2000年からトイレ連込朗読プロジェクトを実施。
知る人ぞ知る上田假奈代が語りかける。

におい演出家といふお仕事

- 前半 -
OK girl日
体液パフォーマンス
においの旅
ムズムズ好奇心

- 後半 -
においのしない男の物語
五月雨
箱女
コトバとにおい

お仕事訪問先




- Back Number -
イベント・アイ特集連載コラム
Monochrome Column
上田假奈代なモノクローム


編集:池田 剛
文章:上田假奈代
意匠:ビット田村
仕掛:ドクタ丸尾



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におい演出家といふお仕事
におい演出家といふお仕事
上田假奈代

7 箱女

身体からたちのぼる湯気を撮影するため、との説明に
昼間の白い窓から小雨ぱらつく音を聞きながら、熱めの湯舟に浸かっている。
彼女はパタパタと撮影の準備をしている。

それからの撮影の模様は、彼女の作品を見てほしいので割愛するが
細長い箱にわたしが出たり入ったりするというもので
胎内回帰を12回くらいしたような気分であった。

身体のあちこちが擦れたり、関節が痛かったりしたのだが
そんな痛みも気にならないほど楽しく、子供の頃の遊びを思い出して「箱女」を演じた。
自ら「箱歩き」を編み出すなど、普段とは違う「身体表現」に没頭した。

この作品は、においの演出とともに鑑賞されるらしい。

腐っていく女の腐っていくにおい。
酸っぱいにおい。
死に寄り添うにおい。
誰もが一度はこのにおいにつつまれる。
本人は嗅ぐことができないにおい。

完成を楽しみに待ちながら、
MIHIROさんの言葉を思い出している。

「においを残すことは不可能なの。
文化といっしょで、無くなったら最後」

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