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![]() | 上田假奈代 / Profile AB型 URL:www.kanayo-net.com 1969年12月1日奈良県吉野生まれ。闘う天才料理詩人・救わない巫女。ドコモ関西メールマガジン「Wow DoCoMo Now!」も執筆中! 詩作歴は3歳。・知る人が知る上田假奈代が語りかけるモノクロームコラム |
文 章:上田假奈代 写 真:上田假奈代、三木真由美 演 出:ビット田村 ジャバ:ドクター丸尾 赤文字 オンマウスで関連画像 ![]() Copyright© 2001 event-eye.com. All Rights Reserved. |
●日の丸とバナナと2度めの卒業式。 少し寡黙になったわたしたちは、次の場所へと向かう。 「昨年、国体で日の丸を降ろして焼いた件を覚えてる?」と聞かれ、頷く。 「いまから、その知花さんに会いにいこうね。」 車は、ちばなスーパーで止まる。木下さんが手招きしてわたしを呼び、知花さんは屈託なく笑いかけ、棚にあったバナナをくれた。しばらく棚の前で言葉を交わしたが、バナナの重みしか覚えていない。 翌日は、読谷高校の卒業式だった。昨年の卒業式では、日の丸を生徒たちが降ろした。報道陣が校門前につめかけ、関係者以外立入り禁止のロープ。厳戒体制の卒業式。高校教師である木下さんの計らいで、わたしは父兄席に座っている。自分の卒業式よりも神妙な面持ちで。つい数日前、カタチ通りの卒業式に出席したばかりのわたし。日の丸との関係を自問自答する彼らは、同じ年齢。歴史や政治的なものが複雑に絡まっているオキナワでは、卒業式に出席するだけで、自分の考えを持たくてはならないのか。 オキナワが本土復帰を迎えた年、わたしは1歳だった。オキナワについて戦争について、殆どなにも知らない。自分が何者でもないということさえ、分かっていない17歳だった。無知を恥じ、同じ17歳の彼らの背中をみつめていた。結果的には何も起らなかったが、わたしは何ともいえない気持ちで、校門を出た。 ←Back・Next→ | ||||||
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