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上田假奈代 / Profile AB型 URL:www.kanayo-net.com
1969年12月1日奈良県吉野生まれ。闘う天才料理詩人・救わない巫女。ドコモ関西メールマガジン「Wow DoCoMo Now!」も執筆中!
詩作歴は3歳。・知る人が知る上田假奈代が語りかけるモノクロームコラム

    編 集:池田 剛
    文 章:上田假奈代
    写 真:上田假奈代、三木真由美
    演 出:ビット田村
    ジャバ:ドクター丸尾

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モノクローム・オキナワ(1)
上田假奈代



●バージンひとり旅に理由なんてない。

どうしても、ひとりで旅をしたくなるときがある。そのとき、躊躇せず予定を調整し、チケットを取り寄せ、荷物をまとめ、留守電のセットを確かめて、出かけることができれば、不粋ないたずら電話もすこしは減るかもしれない。もちろん、うれしいことを電話が運んでくれることもある。15年前の冬の上田家の夕食後にかかってきた電話がそうだった。

「もしもし、オキナワの木下です。」

大学の受験をともかく無事に終えた高校3年生のわたしは、ひとり旅をしたかった。今まで行ったどこよりも遠くへ。たったひとりで。ちょっとトイレへ行くにも、荷物を預ける人がいなくても。今夜眠る場所を確保するために、歩き疲れるとしても。みしらぬまちで、時間を埋めること。それはまるで、処女の冒険だった、と今にして思う。

春からのひとり暮らしへの準備というようなことをひとり旅の主旨として、両親に告げる。オキナワに行きたいと、まるで親戚の家にでも行くように、さらりと言った。ところが両親は大反対。止められることを、ちゃんと予想してあったとみえ、両親に伝える前に、木下さんに手紙を出してあった。そして、頼んであったわけでもないのに、木下さんは、わたしの両親を説得するための電話をしてくれたのだ。数日後、旅程のスケジュールがびっしりと組まれた木下さんの手紙が届き、わたしの11日間のひとり旅は、木下さんの家族のもとで決行されることとなった。



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