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No.1-7
上田假奈代 / Profile AB型 URL:www.kanayo-net.com
1969年奈良県吉野生まれ。闘う天才料理詩人・救わない巫女。
大阪市立文化事業実行委員会発行「カルチャーポケットC/P」に「生きる詩人になる方法」連載中。
3歳から詩人。2000年からトイレ連込朗読プロジェクトを実施。
知る人ぞ知る上田假奈代が語りかける。

銭湯の番台といふお仕事

- 前半 -
喜びのダンスしながら......
男湯も同じ造りと......
「ああ幸せ」と呟かれる場所......
あまり似てない姉妹だけれど

- 後半 -
大きなお風呂愛好家が......
お客さんに「ご馳走さん」と......
銭湯史における世相の......
人が集う銭湯の番台を......

お仕事訪問先



- Back Number -
イベント・アイ特集連載コラム
Monochrome Column
上田假奈代なモノクローム


編集:池田 剛
文章:上田假奈代
意匠:ビット田村
仕掛:ドクタ丸尾



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銭湯の番台といふお仕事
銭湯の番台といふお仕事
上田假奈代

銭湯史における世相のうつりかわりまで話は及ぶ

気にかかるのは、子供のマナーの悪さだと言う。
子供たちは、親や祖父母の言うことを全く聞かない。そして、誰もそのことを咎めない。
昔は、公衆浴場やいろいろな場面で大人たちに叱られていた子供がいたように思う。そう、わたしたちもずいぶん叱られたよね、亡くなった親戚の○○おじさんとかねと、思い出す。


銭湯にやってくる小学生の男の子たちが、騒ぎ放題なのらしい。
びちゃびちゃのまま風呂から上がり、そこらじゅうを濡らし、やっと服を着たかと思うと、今度は待合いで流行りのカードゲームをして、はしゃぐ。
とうとう、オーナーと彼らの間で取り決めがなされ、彼らは風呂上がり15分だけカードゲームをしてもよいことになったそうだ。15分というところが何とも微笑ましい。

オーナーから聞いた話だけど、と彼女は銭湯業について話してくれた。

2代目であるオーナーは、30歳代で自営業というどこか自由な感じを漂わせ、町内会の人気者お兄ちゃん的雰囲気の方である。


取材をして、彼女もわたしもはじめて知ったことは、番台の定義についてである。脱衣場の中にあるのが番台で、脱衣場の外にあるのはフロントと呼ぶそうである。この東温泉は浴場業界の習わしに従えば、フロントなのである。さすれば彼女はフロントレディだ。このコラムでは、一般的な呼び名である番台という表記を用いたことを御了解願いたい。

さて、その彼の子供時代、昭和40年代が銭湯業の最盛期で、夏にもなると湯舟が真っ黒になるほど。脱衣所は満杯、外には行列までできたそうだ。都市部に人が集中し、この界隈の人口密度が上がった時期なのだろう。

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