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No.1-8
上田假奈代 / Profile AB型 URL:www.kanayo-net.com
1969年奈良県吉野生まれ。闘う天才料理詩人・救わない巫女。
大阪市立文化事業実行委員会発行「カルチャーポケットC/P」に「生きる詩人になる方法」連載中。
3歳から詩人。2000年からトイレ連込朗読プロジェクトを実施。
知る人ぞ知る上田假奈代が語りかける。

銭湯の番台といふお仕事

- 前半 -
喜びのダンスしながら......
男湯も同じ造りと......
「ああ幸せ」と呟かれる場所......
あまり似てない姉妹だけれど

- 後半 -
大きなお風呂愛好家が......
お客さんに「ご馳走さん」と......
銭湯史における世相の......
人が集う銭湯の番台を......

お仕事訪問先


- Back Number -
イベント・アイ特集連載コラム
Monochrome Column
上田假奈代なモノクローム


編集:池田 剛
文章:上田假奈代
意匠:ビット田村
仕掛:ドクタ丸尾



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銭湯の番台といふお仕事
銭湯の番台といふお仕事
上田假奈代

人が集う銭湯の番台をひとりで担うお仕事

今では、全国的に廃業する銭湯が増え、その銭湯をどうしたらいいか、オーナーから相談されたこともあると言う。

「どう答えたの?」
彼女の発想がどんなものだったのか興味がわき、尋ねてみた。


「大昔のローマの浴場のように、図書館やカフェやギャラリーを併設して、みんなが食事をしたり、遊びに来て、ひと風呂浴びようっていうのはどうか、とか。
浴場の内装をいかして、ギャラリーやカフェ、バーはどうかな。
天井が高いからライブハウスにしても面白そうやな。
そうやっぱり、銭湯は人が集まるところだからね。」
地域の交流とか、まちづくりとか、時々耳にする今日的な課題を彼女は日々実践しているわけである。

銭湯では、誰もが唇をほころばせる。
その白い湯気の向こうでは、誰かが困ったり転んだりしていないか、気持ちよく過ごせているか、ひとり番台で一生懸命こころを配る人がいる。
仕事という立ち位置に、笑顔とあたたかい声を添えて。
とはいえ、そんなことはどこ吹く風といった顔で、彼女は今日もチャリをこいで仕事に出かけていく。

「今夜は彼のところだから帰らないよ」とメールが入る。
「暖かくして行きなさいよ」と返事を送る。
すると、またメールが返ってきた。
「今度ゆっくり銭湯に行こうよ。」


完

上田假奈代
次回のコラムは2月15日です。お楽しみに...

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