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No.1-1
上田假奈代 / Profile AB型 URL:www.kanayo-net.com
1969年奈良県吉野生まれ。闘う天才料理詩人・救わない巫女。
大阪市立文化事業実行委員会発行「カルチャーポケットC/P」に「生きる詩人になる方法」連載中。
3歳から詩人。2000年からトイレ連込朗読プロジェクトを実施。
知る人ぞ知る上田假奈代が語りかける。

銭湯の番台といふお仕事

- 前半 -
喜びのダンスしながら......
男湯も同じ造りと......
「ああ幸せ」と呟かれる場所......
あまり似てない姉妹だけれど

- 後半 -
大きなお風呂愛好家が......
お客さんに「ご馳走さん」と......
銭湯史における世相の......
人が集う銭湯の番台を......

お仕事訪問先


- Back Number -
イベント・アイ特集連載コラム
Monochrome Column
上田假奈代なモノクローム


編集:池田 剛
文章:上田假奈代
意匠:ビット田村
仕掛:ドクタ丸尾



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銭湯の番台といふお仕事
銭湯の番台といふお仕事
上田假奈代

喜びのダンスしながら今日もチャリで行く


両手を天井に向けて逆ハの字に上げ、胸をはり、万歳の格好でクルクルと回る。
これが「恋人できた喜びのダンス」である。
赤とピンクの縞の靴下が跳ねる。

4畳半の部屋でちゃぶ台に足をぶつけながら回る妹に、取材依頼をしようとタイミングを
狙っているのは、姉のわたしである。
ようやく回り終わった妹に「今度、銭湯の番台といふお仕事を取材させてほしいの」と告げる。
妹は「じゃあ、オーナーに話しとくわ」と、にっこり。屈託がない。
恋する女に、恐いものも不可思議もないのだ、と妙に納得する。

オーナー図所さんに電話で取材の確認をとり、数日後、彼女と銭湯へと向かう。

昼下がりの冬の空の色。
冷たい風がひゅるひゅると袖口にはいってくる。
チャリをこぎながら、彼女について行くこと20分。
風は冷たいが、すこし身体が暖まってきた頃、彼女が「あそこ」と指指す。

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