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上田假奈代 / Profile AB型 URL:www.kanayo-net.com
1969年12月1日奈良県吉野生まれ。闘う天才料理詩人・救わない巫女。ドコモ関西メールマガジン「Wow DoCoMo Now!」も執筆中!
詩作歴は3歳。・知る人が知る上田假奈代が語りかけるモノクロームコラム



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モノクロームフラペチーノ(1)
上田假奈代

●note.4 再会枕木

昼近くに電話があり、用事ができて夕方でもいいか、と告げられ、それならまた今度にと、延期を申し出る。すこし間があって、今日会いたい、と言う。 会えば、その、今日会いたい理由を、あと数日考えなくていいのだろう。 結局夕方に、この街に着いた。



地下鉄の阿倍野橋駅をあがると、雑然とした大きな道路に雨の跡があり、車は運転手を乗せず無言で走っているように見える。 バスを待つ人の姿にまぎれて浮浪者がたたずみ、陸橋の下や上でギターをかきならす10代の男の子たち。 そのまわりに色鮮やかな女の子が座り込んでいる。 あまりに人のにおいがまじりあって、においが特定できない。 だらりとした街だと思う。 陸橋を渡り、近鉄電車の切符売り場を抜けると、そこにフープがある。 どこか宇宙船を思わせる円筒形のかたち。色合い。 地面には枕木が敷き詰められ、濃い茶色が線路だったことを物語り、雨を吸っている様子が誇らしげに見える。


混雑したスタバだった。

すこし待つと外のテーブルがひとつ空き、そこに座って、駅から吐き出される人を見ていた。 ここに座っているのは、今日会う理由を聞くためだなんて。 見知らぬ駅前の、このたくさんの人の数のなかでは、それは弱々しい理由に思えてきて、ふりはらうために本を開いたのだった。

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