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上田假奈代 / Profile AB型 URL:www.kanayo-net.com
1969年12月1日奈良県吉野生まれ。闘う天才料理詩人・救わない巫女。ドコモ関西メールマガジン「Wow DoCoMo Now!」も執筆中!
詩作歴は3歳。・知る人が知る上田假奈代が語りかけるモノクロームコラム



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モノクロームフラペチーノ(2)
上田假奈代

●note.5 鴨川石畳 

鴨川に降りる。 等間隔カップル率も高いが、週末のせいか、観光客や騒ぐグループも多く、岸辺が道路と化している。
どうして三条と四条のあいだに橋はないのか、などと話している夫婦にすれ違い、渡し舟があったら楽しいね、と綾が言うと、母は笑うだけだった。



鴨川の側道は石が多く、それをよけながら3人は歩く。
三条で通りにあがり、横切ってスタバに入る。
店内は既に満席で、お持ち帰りにして鴨川を散歩することにする。
フラぺチーノを手に、店を出ようとしたとき、名前を呼ばれ、振り向いた。
その途端、後ろにいた人とぶつかって、カップが転がり、綾のワンピースに熱い染みをつけた。


ごめんなさいを言い合い、
「クリーニング代に」と紙幣をさしだす男性に
「わたしの方こそ」と受け取れず、綾の
「それじゃ、こぼしたそれをご馳走しますから」
の言葉で一応決着がつく。

飲み物を尋ね、ラテの注文をすませる。
綾を呼んだのは、大学時代の友人で、ユミカたちと親しくしていた仲間だった。ラテができあがるまで、すこし話をする。
「ラテをお待ちのお客さま〜」と呼ばれ、
男性と綾が同時にランプの下で会い、暖かいラテを手渡すと
「遠慮なくいただきます」
と二人で出口に向かう。
外で待っていた母たちと、その彼に軽く会釈して、すぐ下の鴨川に降りる。



鴨川はいくつの恋をみてきたのかしら。
母は、父と鴨川で何度もデートしたのかしら。
フラぺチーノの氷の粒を噛んで、綾は北から南へ流れる夜の川をみつめた。

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