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No.6-2
上田假奈代 / Profile AB型 URL:www.kanayo-net.com
1969年奈良県吉野生まれ。闘う天才料理詩人・救わない巫女。
大阪市立文化事業実行委員会発行「カルチャーポケットC/P」に「生きる詩人になる方法」連載中。
3歳から詩人。2000年からトイレ連込朗読プロジェクトを実施。
知る人ぞ知る上田假奈代が語りかける。

長距離トラッカーといふお仕事

- 前半 -
プロローグ●ドラマチック高速
ヤンキー車と詩
渋滞嫌いのトラッカー
肉類を積む
妄想トラッカー
ワッパまわし
岡山水急
『勧進帳』

- 後半 -
3人の女
鍵待ち
トラック朗読
最後の荷下ろし
帰途
到着
眠りに落ちる
エピローグ●数日後

お仕事訪問先

- Back Number -
イベント・アイ特集連載コラム
Monochrome Column
上田假奈代なモノクローム


編集:池田 剛
文章:上田假奈代
意匠:ビット田村
仕掛:ドクタ丸尾



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長距離トラッカーといふお仕事
長距離トラッカーといふお仕事
上田假奈代

●19:00●大阪/西心斎橋→大阪/住之江●ヤンキー車と詩

れから、4日後。
こころよく取材を快諾してくれたしんさんと、19時に西心斎橋のカフェで待ち合わせる。
ワンピースを着ているわたしに「センセ、わかりませんよー」と驚いてくれる。
いつも着物のわたしに、楽な着替えをご用意くださいと、すすめてくれたのは彼なのだ。

住之江にある車庫までは、彼の車で行く。

4月から始まった「詩の学校」の帰りは、いつも彼が車で送ってくれることになったのだが、
実ははじめて、トラ模様のシート、造花のレイが飾られたいわゆるヤンキー車に乗った。
あまりの珍しさにわたしは、乗車中そのレイをずっと冠っていたほどであった。

彼が「詩の学校」に通うようになった経緯というのも不思議で
どうやら、わたしの妹のメル友だったことに遡るらしい。
鳥肌実のライブに行ったという書き込みに、反応したふたりは
家が近いこともあって、飲みに出かけたそうだ。
そこで、しんさんは「実はこう見えても詩人やねん」(「あれは嘘です」と後に白状した)と言い、
妹は「実はお姉ちゃん詩人やねん、詩の学校もはじめるらしいで」と答え、
「そんなら行くわ」と申し込んでくれたのである。

最初の授業に、彼はヤンキーっぽい格好で来た。
つぎの授業では、真っ青なスカジャン姿だった。
その次は、スーツだった。
こないだあった時は、普通だった。
いちばん最近は、サッカーのユニフォームを着て、赤い長靴下、
腰にゴールキーパーの手袋をさしていた。

一体、彼が何者なのか、全然分からなかったのだが、
彼の書く詩のことばの、直球ストレートなところと、
授業内容にすばやく反応する素直さに、すぐ好感を持った。

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