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No.6-13
上田假奈代 / Profile AB型 URL:www.kanayo-net.com
1969年奈良県吉野生まれ。闘う天才料理詩人・救わない巫女。
大阪市立文化事業実行委員会発行「カルチャーポケットC/P」に「生きる詩人になる方法」連載中。
3歳から詩人。2000年からトイレ連込朗読プロジェクトを実施。
知る人ぞ知る上田假奈代が語りかける。

長距離トラッカーといふお仕事

- 前半 -
プロローグ●ドラマチック高速
ヤンキー車と詩
渋滞嫌いのトラッカー
肉類を積む
妄想トラッカー
ワッパまわし
岡山水急
『勧進帳』

- 後半 -
3人の女
鍵待ち
トラック朗読
最後の荷下ろし
帰途
到着
眠りに落ちる
エピローグ●数日後

お仕事訪問先

- Back Number -
イベント・アイ特集連載コラム
Monochrome Column
上田假奈代なモノクローム


編集:池田 剛
文章:上田假奈代
意匠:ビット田村
仕掛:ドクタ丸尾



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長距離トラッカーといふお仕事
長距離トラッカーといふお仕事
上田假奈代

●06:50●広島/大竹市宮島→大阪/住之江●帰途

「はい、おまたせしました。じゃあ、出発しましょう。」
これから380kmを戻るわけだ。
しんさんいわく「行きは、届けなあかんっていう気持ちあるけど、帰りは帰るだけでしょ。
だるいわけです。」
帰らないと、行けないわけだが、帰るには遠すぎる。

大野インターに向かう。

朝の出勤時間にさしかかり、道路は混みはじめる。
今から働きに出かける人と、そしてこのトラックのように帰る人が、
朝の光のなかで同じ方向をむいている。

「でもね、もうこんな時代やから、空で帰るトラックの方が珍しいんですよ。
行きは食べ物を積んで、降ろしたら扉開けて、温度を元にもどして、学習机を積んで帰ってくるトラックとかいますよ。もう大変ですよお。

そうそう長距離っていうと、僕の感覚では、行って帰ってくるのに3日とか、
1500H以上走るもんだと思いますよ。
だから僕は、これ、長距離じゃないと思ってるんですよ。」

山陽高速道路に乗り、しんさんは白手袋をはめる。

山陽姫路西インターで降り、バイパスに入る。

途中、過積載の説明、実際に無線を使ってみたり
ラジオを聞いたり、トラック業界用語を教えてもらったりした。

途中、わたしは何度かうつらうつらしたが、
もちろん、しんさんは眠ったりしない。

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