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1954年。
 「日本はもう戦後ではない」、この言葉とともに日本の経済が活力あふれる高度経済成長期へ突入しはじめたその頃、第1回全日本自動車ショーは東京日比谷公園で産声をあげた。出品車両267台のうち、乗用車はたったの17台。トラック・建設車両・バス・三輪車・オートバイが主流だったという。そして10日間で54万7000人もの来場者が訪れた。それから約半世紀。あのトラックや建設車両は日本中にビルを建て、道路を造り、日本は世界の経済大国・自動車大国へと発展した。そして今、我々は快適に整備された道路を、思いののままに車を操り、目的の場所へと移動することができる。この半世紀、自動車は日本を、そして世界を変化させ、時代を切り開いてきた大きな原動力でもあった。

 2001年。世の中いたるところで既存の価値基準が崩壊し、次の一手を模索し続けている昨今、イベントとしてのモーターショーもこれまでとは異なる方向に進みはじめたようだ。華やかさとスピード感、圧倒的迫力の演出で盛り上げてきたビッグメーカーのブースが、コミュニケーション重視の対話型構成にシフトしつつある。洗練されたデザイン、快適な乗り心地や強烈なパフォーマンスがこれまでの「くるま」のひとつの基準とすれば、一方の負のテーマ(公害・エネルギー問題や安全性)に取り組んで来た各メーカーが、商品としての「くるま」に注ぐ最先端のテクノロジーに「ヒトとくるま」との関り方を重視しはじめたことの一つのあらわれではないだろうか。

 テロ事件発生後、自粛ムードが多くのイベントに影響しているが、それだけではない、いわゆる「骨太」な変化を感じる今年のモーターショーである。 第35回東京モーターショーは10/27〜11/7まで。この12日間に訪れる約145万人(弊社予測)の来場者は何を感じ、「くるま」の未来をどうイメージするだろう。


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Time : 04:16●映像のコミュニケーション
今回のモーターショーの各ブースでは、様々な形態の液晶ディスプレイによるプレゼンテーションを楽しめる。大型ディスプレイ・ボーダー型ディスプレイ・サイン型ディスプレイ・POP型ディスプレイ等々。そして特筆すべきは、それぞれの形・位置・演出との連動性において、これ見よがしでなくすぐれた画像表現を見せてくれていることである。ユニークなアニメーションやWebのフラッシュアニメのような動きのものなど各社多様で、静的な展示イメージの中で十分な効果を果たしている。
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Time : 01:46●笑顔のコミュニケーション
モーターショーは見逃さない「モーターショー・ファン(マニア)」は数多い。そのファン(マニア)であることの理由の一番目か二番目は「彼女達」の存在である、こともおそらく間違いない。こういってはなんだが、やはりモーターショーの「彼女達」はレベルが高いのである、その、「笑顔」のレベルが。来場者は老若男女さまざまであるが、笑顔を振りまく彼女達はある種超越したコミュニケーションを醸成しているのだろう。必見である。
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Time : 03:10●「くるま」のコミュニケーション
くるまの歴史は100年以上ある。「スピード」や「乗り心地」や「安全性」はすさまじく進化した。が、くるまの「サイズ」、大きさはそんなに変わっていない。それは、ヒトのサイズに合わせて作っているからである(当然だが。)。そんなお決まりサイズのパッケージングの中に、移動するための機能だけでなく、ヒトが求めるいろいろなものをオールインワン」したようなコミュニケーションツール化したくるまが出現しだした。そのうち単なる移動手段にとどまらないくるま達は、ヒトが集うイベント・コミュニケーションのあり方も変化させてしまうのだろうか。


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